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どーもどーも、しょうたんです。
本記事では「為せば成る」という言葉について紹介したいと思います。
この「為せば成る」とは、教訓歌と言われる歌の一部分を抜粋したものです。
「教訓歌」とは道徳的な教訓を歌った歌で、「いろは歌」や「てぃんさぐぬ花」も教訓歌です。
主に日常生活に役立つ教訓が歌われており、短歌や民謡など様々な形式があるのが特徴です。
「為せば成る」は短歌形式の教訓歌の冒頭部分で、この後にも続きます。
リズムやメロディーが簡単で、子供も覚えやすいんだよ!
それでは、ざっくり見ていきましょう。
「為せば成る」の読み方・意味
「為せば成る」の教訓歌を最後まで見てみると、このように歌っています。
為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり
「どんな事もやれば達成できる。やらなければ達成できない。達成できないのはやらないからだ。」という意味です。
「為せば成る」の語源・由来
この歌を詠んだのは上杉鷹山という人物です。
歌を詠んだと言っても歌人ではなく、江戸時代中期の大名です。
16歳という若さで出羽国(現在の山形県)米沢藩の第九代藩主となり、藩の大改革を行いました。
領民に質素倹約を励行するとともに、自ら率先して粗衣粗食に耐え、礼節も守りました。
また、大規模な開発事業や身分を問わず学問を学ばせることで、破綻寸前の財政を立て直しました。
模範的な人物として広く語られていて、江戸時代屈指の名君とも言われています。
ケネディ元米大統領はこの歌を座右の銘にしていたらしいし、クリントン元大統領も日本の政治家の中で一番尊敬している人物に鷹山の名前を挙げているよ!
まとめ
今回の記事では「為せば成る」という言葉について紹介しました。
【どんな事でも、頑張ればきっと出来るんだよ!】と背中を押してくれる言葉です。
でも、個人的に大事なのは下の句「成らぬは人の 為さぬなりけり」と思っています。
【達成できないのはやらないからだ】といっても、やれば何でも出来るわけではないですよね。
つまり鷹山は【達成できないのは(真剣に)やらないからだ】と言いたかったのではないでしょうか。
強い意志と決意があればなんだって出来る、鷹山はそう教えてくれている気がします。
それでは、また他の記事でお会いしましょう。
余談ですが・・・
この「為せば成る」という言葉、鷹山のオマージュ作品ということを知っていますか?
元の言葉は、戦国時代最強の武将、武田信玄が残したこの言葉と言われています。
為せば成る 為さねば成らぬ 成る業を 成らぬと捨つる 人の儚さ
「(真剣に)やれば達成出来るのに、できないと諦めてしまうのが人の愚かさだ」という意味です。
さらに、この信玄の言葉も古代中国の歴史書「書経」の言葉をなぞらえたと考えられています。
弗爲胡成(為さずんばなんぞ成らん)
「行動しなければ目的を達成することは出来ない」という意味です。
いつの時代も、物事を成し遂げる人物は先人の教えから学びを得ているものです。
まさに「温故知新」といったところでしょうか。
本ブログ「おんこち。」も「温故知新」のオマージュなんだよ♪
以上、最後までお付き合いいただき有難うございました。
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